MERCEDES BENZ CLK-GTR
いわゆる箱型マシンを使ったモータースポーツには栄枯盛衰という言葉が最もよく当てはまるスポーツだと思います。
プライベーターが競い合い盛り上がっているモータースポーツがビジネスと認められるや否や、各メーカーは多大な資金を投じ、そのイベントの王者を目指します。その膨らみつづける資金に対応できず各メーカーは撤退、そのモータースポーツは衰退の一途をたどります。(別にその行為を否定するつもりはありません。メーカーが本腰を入れると、必ず私たちをびっくりさせる速いマシンが生まれますからね。)
ドイツツーリングカー選手権(DTM〜ITC)しかり、Gr.Cカーで争われた、WSPC〜SWC、JSPCしかり、日本では、その後のGr.A、JTCC。これらのクラスはモータースポーツチームには参加することに十分魅力があり、ファンにとっては面白く、魅力あるカテゴリーでした。
BRMというGT選手権もそのひとつだと思います。
BRMというカテゴリーはGTカーにより世界中を転戦し、争われるレースでした。もちろんその1戦に8月の暑いさなか行われる鈴鹿1000kmにも、来てくれました。フェラーリF40、ロータスエリーゼ、パノス、リスターストーム、クライスラーバイパー、そしてもちろんポルシェ911。これだけでもすごい車ばかりです。
そしてこのクラスのビジネス性に眼をつけた、F○Aはこのクラスを自分達のものとし、FIA-GTと銘打ってまさしく「興行」をはじめました。BRMのころはほとんどプライベーターレースみたいなもので、マクラーレンF1-GTRがすごいというくらいで、ある程度"のほほん"としていました。しかし'98年のFIA-GT及びル・マンにとんでもない車が現れました。
やっと、本論に入りましたね。長いこと語ってしまってすいませんでした。
MERCEDES-BENZ CLKです。
これ以前にも、PORSCHE GT1や日産R390等、1億円カーが登場し、特に日産R390はその勝つためのレギュレーションぎりぎりのデザインに各方面から非難轟々でした。
しかし、MERCEDES BENZ CLKはその上を行っていた!この車を見た後にR390を見ると、なんとR390のかわいいこと。それほどまでに大胆なデザインです。もうほとんどCカーですね。
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ポルシェ911GT1(’97)とメルセデス-ベンツCLK(’98) |
まぁ、これと同時期に出たTOYOTA TS-020はさらに上を行くデザインでしたが。
ですから、私としてはあまり好感は持てなかったのですが、このカラーリングデザインはとても面白いと思いました。
裸のおねいちゃんがじっとこちらをみつめています。よく見ると、サイドにも。あら、反対サイドは男か。
でも、このおねいちゃん、なんかどきどきしますし、こんなアイデアは今まで無かったですよね。
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巧みな腕の配置が、うまいなぁ・・・。 |
この車が走った鈴鹿1000kmでは、この車の写真ばかり撮っていました。
その写真をもとに、今回は作成しました。よく見てみると、ヘッドライトの下に「BRIDGESTONE」の文字。
あ〜鈴鹿1000km仕様はここらもポイントなのかな。