1.Gr.Cカー再生への道
今はなきGr.Cカー。1980年代から1990年前半にかけてそれこそ、各自動車メーカーが威信をかけて争った、そんな時代がありました。ポルシェを始め、ジャガー、メルセデス、トヨタ、日産、そしてマツダ。NA時代にはプジョーが参戦。メーカー(ワークス)同士の熾烈な争いは、もはやどう転んでも勝てないプライベーター達を撤退させ、やがて、そのレース資金の肥大化を招き、各メーカーの撤退により消滅。消滅するにはとても惜しいクラスでした。
ちなみに、現在、F1GPでは、来年からジャガー(フォード)、BMW、ホンダ、そして2001年(?)からトヨタが参戦、F1もとうとう、各メーカー同士の熾烈な争いとなる様です。また、投資金額は増加の一途をたどるのではないでしょうか。かつてのGr.Cのようにならなければ良いですが・・・
さて、私の手元に、1台くたびれた電動ラジコンカーがあります。その名もレナウン マツダ787B。田宮製の1/10モデルです。ご存知の方はもう少ないのではないでしょうか。この孤高の4ローターマシンは、1991年のルマン、優勝マシンです。
その嬉しさに、早速買った一台です。しかし、すでに、8年経過、シャシーはぼろぼろ。それにも増してカウルもボロボロです。すでに、カウルとは言えず、シャシーがカウルを引きずって走っています。
最近のラジコンカーに買い換えようとも思いましたが、まだまだ走る状態なので、もったいなく思い、再生することとなりました。これは、その記録です。
まず、シャシー、モータ自体は使えますので、清掃だけにとどめ、足回りはショックを交換。タイヤも劣化しているので、交換。但し、そこら辺の店では絶版となって久しいので、売っていません。あきらめかけていたところ。広島市西区己斐と言う所に出来ました、ホビー専門ショップで発見!即購入。
そして、問題のカウルです。すでにGr.Cカーモデルは絶版になっており、素人では入手できません。そうなれば最近のものを使うしかありません。私が普段お世話になっている鳥取市のハセ模型のおじさん、おばさんに相談すると、マツダ787Bと同じ、ホイールベース200mmのカウルなら入るかもと言うことでした。
現在のモデルで、ホイールベースが200mmと言えば、トヨタTS020もしくは、ポルシェGT1'98です。私は、この中からトヨタTS020 GT-oneを選びました(ポルシェGT1は'97仕様ですが、1/24模型で持っていますので)。早速787Bと合わせてみると、若干ホイールベースが違う(5,6mmほど)。しかし、Cカーのシャシーはホイールベースを3段階に調整できます。そこで、真ん中で合わせていたホイールベースを一番短くするとぴったりでした。
あとは、固定ピンとアンテナを通す穴を開け直すだけ。ようく見てみると、後ろの穴開けの位置には、ポチッと印みたいなものがありました。Gr.Cを再生させるユーザーの為につけたのか、たまたまなのか。でも、フロントにはありませんでした。
TS020はステッカー貼りが難しいですね。色は赤一色なので塗装は簡単ですが、ステッカーはほぼ、カウル全面に貼るようになっています。また、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、トヨタTS020のカウルを乗せる場合、Gr.Cカー用のリヤウイングはステー部分から取っ払います。
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結構何事も無かったように はまっているでしょう? |
そして完成の写真がこれです。しかし、シェイクダウンのときにいきなりクラッシュ。(私、あくまでも素人ですから。)早速カウルに傷が入りました。(T^T)