MAZDA CAROL 360 + 情景ジオラマ


回は趣向を変えてジオラマとセットで作成してみました。

ジオラマは以前から興味がありましたが、自分で作ろう、自分で作れるとは思ってなかったんです。

ですが、作る気になったのは、倉吉博物館で行われた山田卓司さんの作品展を見に行った時です。

これは、衝撃を受けました。

ジオラマと言うものを、初めて間近で見たと言うこともありますけどね。

一からすべて手作りで作っているのに、それでこの精密さと迫力。

そして、その中で何か安堵というか、登場している人間、ロボットの息づかいが感じられます。

ジオラマって本当にいいもんだな・・・

時を同じくして、本屋さんの店頭にもジオラマ製作のムック本とかが出ていたので、数冊買って勉強しました。

なるほど、結構身近な材料でできるんだなぁ・・・

要は、自分の創意工夫でどうとてもなるんだ。

と言うことで、私も挑戦してみたわけです。

今、この段階で・・・300円くらいですかね?お手軽だ。

どんなものでも創意工夫である程度はナントカなる。

この視点で近所のDIY店や100円ショップに行くと、

確かにナントカなるモンです。

まずは絵コンテを作りから。なんせ初心者ですから簡単そうなレイアウトをこころがけ、

テーマは波止場で釣りをする親子にしました。

仮置きです。人形は組み立てますと凸凹が激しいのでパテ埋めをしています。

そして、次は材料集め。

ジオラマベースは写真盾。

B5サイズです。100円ショップで210円で購入。

海のベースは石粘土を使うことにしました。

波止場は発泡ボード。

海の表面は木工用ボンド。

いや、結構素材って安く集まるものです。

ただし、ここからはジオラマ専用。

海は木工用ボンド、陸はバラストです。

コンクリート石やアスファルト、雑草の表現にはジオラマ用を入手しました。

それを固める接着剤もカトーのもの。

人形は1/32のアリイ 昭和の歳時記シリーズのものを使用しました。

そして、肝心のクルマはアリイの1/32 キャロル360。

小さい車ですが、塗りわけがあるため、結構てまひまかけねば・・・

ジオラマはシンプルにしたつもりですが、やはり時間がかかりますね。

ちょっと作業を終えたら乾かす。この連続です。

一気に作ってしまうとどこかで破綻をきたすようで。

組立ては、波止場を組んで、海の部分に石粘土を小波をイメージしながら敷き詰めます。

ベースである、写真盾のふちの部分は必ず汚れるので、マスキングです。

石粘土が乾けば、水彩、ポスターカラーで塗装。

またまた塗料が乾けば、その上から木工ボンドをたらして、波止場に押し寄せる波を造形します。

最初は白い木工ボンドが乾けば透明になり、水があるかのような透き通った青ができます。

海ができたら、次は土台。

カトーのボンドと水を1:3で混ぜたものを土台に均一に噴霧します。

その上から、コンクリート石を乗せて固めていきます。

垣根部分には雑草が生えているイメージで、ボンドの上に緑をふりかけます。

完成です。コレだけ小さい世界ですが、楽しいですねぇ。自己満足です。

ざっと言えば、こんな感じですが、週末ごとの製作でしたので6週間くらいかかりましたか。

次にキャロルですが、これが手が掛かりました。

屋根が赤いツートンにしましたから。

内装は資料を参考にしながら塗りわけ。

1/32って小さいがゆえに塗りわけが大変ですねぇ。

さて、なぜこんな風景にしたか。

私にもこんな思い出があるから、と言うのが一番でしょうか。

自分にこの図を当てはめてみたり。さすがにキャロルの時代ではないですが・・・

平日は母にべったりな私も、休日には父親と畑に行ったり、釣り好きな父親に連れられて海に行ったりしたものです。

畑では父親が作業をしている間、私は草や魚とたわむれているだけでしたが、釣りは親と同じように釣り竿を持ち、親の隣で釣竿をたらしているわけです。

この時だけは、「男同士で来ている」と自分がいっぱしのオトコであると認められたような気がして嬉しかったものです。

今にして思えば、二人で食べる昼飯のカップラーメンも印象に残っていたり・・・

小学生が大人の階段を上るワンステップに「男同士の釣り」があるんじゃないかと思ったりするんですよねぇ。