MAZDA COSMO SPORT (前期型)


ストリックカー的第二段です。

このクルマが1960年代に発表されたとは、今でもにわかに信じられませんね。

それほどまでに他のクルマとは一線を画すデザインです。

これだけエポックメイキングなクルマにもかかわらず(いえ、エポックメイキングだから?)、販売台数が少なく、まさに伝説のクルマになった感じがします。

1960年代にこんな鋭い矢のようなデザイン。

と言うのは、1971年生まれで、マツダのお膝元、府中町内の小学生だった私でも当時めったに出会えることはなく、小学校低学年のとき、登校途中のとある家においてあったのを発見して、その不思議ないでたちとの出会いを今でも鮮明に覚えています。それだけ強烈だったんでしょうね。

そんなモデルでありながら、いままでコスモスポーツを作ったことがありませんでした。そして、つい先日、とある九州での仕事先で宿泊した場所近くにリサイクルショップがあり、偶然にも見つけたのがこれでした。

もう、則購入ですよ。

そのリサイクルショップは他にもレアそうなモデルが山ほど。

なにせ、普通のモデルとは違って、10Aエンジンのダイキャスト、ワイパー、補器類のディテールアップ、メッキエンブレム類のディテールアップ、すべて込みでしたから。

さらに、内装ではフロアマットまで!キャビンが小さいのでそこまで見られないと思いますが、細かいところまで用意されています。

エンブレムまでもディテールパーツ。コレだけでもリアル。

リサイクル品なので、小売価格よりも安い状態でしたが、値段もそれ相応に高い。

しかし、こんなモデル見たことなかったですし、これを逃したらもうお目にかかれないと思い購入しました。

なにせ、某有名オークションでも出品されたのは見たことありませんからね。

キット自体は難しくありませんが、ディテールアップパーツは苦労しました。

ダイキャストのエンジンはバリが多かったり、久々のコード類の配線も悪戦苦闘。

エンジンをシャシーに載せて見せるには、ボンネットを切らないと・・・

でも、完成してみると、エンジン付のモデルはやっぱりいいものですねぇ。

コレを作った後、本物を見たら、ちょっとコレはスカスカでした。

しかも、ダイキャストなので、見た目にも迫力があります。

プラグコードやラジエターのホースまで再現され、ワクワクしてしまいます。

このエンジン、車に換装しないで、エンジン単体でモデル化しても良かったかなと思います。

ボンネットが開くギミックがあった方が楽しいかもしれませんが、ボンネットを閉じているときのボンネットとボディの隙間が妙に気になってしまいました。

エンジンは簡素ながら、ダイキャストですので、見栄えも十分だったし、これ単体でも製作すればよかったなぁ。

ボディはまさに「昭和時代のプラモデル」と言った感じです。

メーター周りがきれいに再現されてるなぁ・・・

悪く言えば、バリの深さや要修正の部分が多い等、現在の模型がいかに品質が良く、部品の状態でよく仕上がっているかがわかりますが、よく言えば、作り手が「やっぱり模型はこうでなくちゃ」と修正作業に情熱を燃やす作業が残されている、と言えます。

これを作ったことで新しい発見があったりします。

リヤランプ周りはもっと「でっぷり」と押しの強いデザインだと思ってましたが、中央がへこんでおり、リヤランプが突き出たようなデザインになってるんですね。

すごくシャープに見えます。

そして、デカールではなくメッキのエンブレムはそれだけでリアル感が増しますねぇ。

フロントの昔のマツダマークは結構苦労しましたが、完成してみるとなかなかのものです。

完成して改めて眺めてみると、どのアングルから見てもカッコイイなぁ。

文章のはじめに戻りますが、このデザインが1960年代になされたなんてとても思えない。