Peugeot 206 WRC2000


これを完成させたのは2009年。

このマシンがデビューしてから9年も経ってしまいました。

それでも何とか完成させました、と言う感じです。

購入したのは結構早かったと思いますが、もう何年もほったらかしでした。

これ、自分の教訓となる失敗をやらかしたんですよ。

いつものようにデカールをすべて貼り付けたところまでは順調でした。

そこからクリヤコートを吹いて、最後にボディの仕上げとしてウィンドウのモール部分をブラックに塗装するためにマスキングテープを施工し、モール部分を塗装し、マスキングをはがそうとしたとき、

なんとデカールの一部を持ってかれてしまったんです。

このフロントマスクは、その後のプジョーのアイデンティティになりましたねぇ。

クリヤコートを中途半端に吹くとこうなるんだ。あたりまえですが。

教訓にはなりましたが、ショックが大き過ぎて、しばらく手付かずでいました。

模型製作からも遠ざかっていましたし。

そのほとぼりが冷めてからは、デカールをショップで部品注文し、もう一回はがれた部分を完全に取り除いてから貼り直し。

そしてクリヤコートを念入りに吹きなおして、ボディを仕上げて、やっと完成といった感じですね。

完成して改めて見てみると、やっぱりかっこいいなぁ、206。

いやあ、後ろから見ても、かっこいい!

前から見ようが、後ろから見ようが、横から見ようが、斜めから見ようが、どのアングルでもカッコいい。

まさにデザインにスキがない。

それは力が入りすぎてるとかではなく、抜け目がないといいましょうか、とにかく、

「ああ、ここ、もうちょっとこうすれば・・・」

みたいなところがない。

かといって、人を寄せ付けない完璧さ、と言うわけじゃない。

万人受けするけど、完璧。」といったところでしょうか。

このリヤウィングも特徴です。市販車にはスペシャルモデルにしか採用されませんでしたが。

さて、今度はラリーカーの話ですが、この2000年マシンを選んだのはワケがあります。

206とグロンホルムのタッグが総合優勝をもぎ取ったマシンだから。

カラーリングやデザイン的には1999年の白地に青い獅子がボディに描かれたデザインが好きです。

しかし、当時、耳慣れしないグロンホルムと言う選手が彗星のごとく現れ、206を駆ってコースを縦横無尽に走り回る姿が印象に残っているのです。

ホント、2000年度初頭は、私にとって「グロンホルムって誰?」って感じでした。

しかも、フライング・フィンなのですね。

切っても切り離せないこの関係。

私にとっては「フライング・フィン」と言われる選手の印象はスラッとした細身の人の印象ですが、グロンホルムって何かゴツイ印象があります。

ま、それはさておいて、色々なマシンを駆り、不遇の時代も過ごした苦労人がようやく206という相棒に辿り着き、頂点に君臨する。

ですから、グロンホルムと206って切っても切り離せないと思うんです。

こんな心の通ったパートナーと出会えるなんて滅多にないですよね。