2001年3月20日 
JGTC合同テスト in TI英田サーキット(1日目)

いよいよ,2001年4月14,15日,TI英田サーキットで,JGTC第一戦が行われます。

21世紀になり,ますますメジャーになったJGTC。その人気は,もはや日本のトップカテゴリー,Formula-Nipponをもしのぐとさえ言われています。

今回の合同練習では,改めてそれを感じることとなりました。テストであるのに,まるでレースウィークであるかのような人,人,人。メインストレート上の駐車場は,車で埋まってしまいました。

合同練習なのに,これだけの客。実は,それだけではないんです。JGTC名物,「Run&Attack」が開催されていたのです。GTマシンが走るサーキットを,一般の車でも走行できると言う,走行会みたいなものです。

もちろん,事前の予約,料金はかかりますが,ビギナーから,上級者まで,自分の車を持ち出して,走れるわけです。その車は,かわいいノーマルVitzから,藤田エンジニアリングさんのRX-7(FD3S)まで,ありとあらゆるマシンが,走っていました。次は私も,是非参加したいですね。

そして,ピット裏にも,無料では入れるのも,合同練習ならでは。

今やJGTCの顔。土屋圭一・金石勝智選手組のARTA NSX

ピット裏に入れるということは,選手や監督にも会えると言う事。サインをもらえるということ。

やはり選手のいる所には,色紙を持った人が行列をなし,それに笑顔で答えてサインをしている光景が良く見られました。この,暖かなほのぼのした雰囲気も,テストだからこそできる空間だと思います。

さて,GTマシンの練習走行。まるで予選のように次々とピットから出てきます。もう,どこのチームも合同練習と言う考えではないようです。シーズン直前と言うことで,かなり気合が入っています。

これがすごい爆音!!あれ?GTってこんなにうるさかったっけ?と言うぐらいです。確かにTIは鈴鹿に比べて間近で車が見られるのですが,なんか,迫力に「大」が何個もついてしまいそうなほどの爆音です。

まるで予選さながらの熱い争い。戦いはすでに始まっています。

まだ,生後一年経ってない子供を連れて行ったのですが,泣きはしませんでしたけど、この爆音を聞かせ続けるのは心配だったので,車の中にて車を見させるハメになりました。

私も,マシンの咆哮になれているつもりでしたが,後で耳鳴りがしてしまうほどでした。

さて,各マシンの状況ですが,速いのはNSX。今年からパワーが絞られてしまったはずで,選手たちからも「パワー感がなくなった」とぼやく声が聞こえているそうですが,なにがなにが。コーナーではすこぶる速い。

今年もチャンピオンを目指す,道上龍・光貞秀俊選手組。ちなみにうちの子の名前に,道上選手からこっそりと一字頂いて名づけたほど,私は道上選手のファンだったりします。

しかも,以前に比べてステア操作が激しくありません。ほとんどのNSXが滑らせないように滑らすと言った走りでしたが,その体勢もすこぶる安定しているように見えます。そして,NA特有の高い咆哮を残して次のコーナーへすっ飛んでいきます。

また,スープラも前評判どおりの大迫力。コーナーではNSXに負けていません。もちろんストレートなら,過吸気エンジンなのでなおさらでしょう。(私はあまりストレートでは観戦しないもんで・・・)

第二日目の総合でなみいるNSX勢を押しのけ,トップタイムをもぎ取っていました。

去年Cdma One,今年au。カラーリングが結構いけてる。ドア前からエクゾーストが出ています。

イマイチ,元気がないのがR34勢。ドライバーは,星野選手,本山選手,クルム選手・・・と最強の布陣ですが,何か印象に残らない走りです。しかし,この合同練習のあと,開発の遅れを取り戻そうとテスト後も居残りで走りこんだようです。がんばれスカイライン!JGTC盛り上げ効果抜群なのは,スカイラインだと信じています。

98年の衝撃の速さが復活しますように!

次にGT300。GT500と違って,プライベーター中心ですが,たくさんのメーカー,車種を楽しめるのも,GT300の魅力です。

昨シーズンは,他チーム・メディア・GTファンの度肝を抜かせてしまった,ポルシェGT3R。今年は台数がさらに増加しました。

しかし,今年は日本車勢も負けてはいません。

昨年は鳴り物入りで参戦してきたMR-Sですが、今年はさらに熟成が進み,小さいナリに似合わず,順調にタイムを刻んできます。

よ〜く考えたら,MR-Sって,JGTCマシンの中で1番小さいのではないでしょうか。

そして,アマさん率いる「RE雨宮レーシング」のRX-7。今年はじめのころは出場が危ぶまれていましたが,見事出場。去年と同様「マツキヨ」に加えて,「アスパラドリンク」が絵付でスポンサードしていました。

今年のアマさんの3ローターはかなり泣いてます。去年はGTは見てないからかもしれませんが,二年前と比べるとかなり音がすっきりした高音になっています。この日,雨宮RX-7はGT3R勢をしっかり抑えてMR-Sに次ぐ二番時計でした。

3ローターの咆哮とともに,アスパラドリンクが駆け抜ける・・・。いかにも利きそうな気がしてきました。

また,走り屋の憧れ,S15はなんと,去年GTを引退された長谷見選手率いるハセミレーシングのものでした。しかも,ドライバーは,フォーミュラドリーム出身のエリートドライバー(というのは失礼かもしれない。彼らはこのチャンスを自らの努力で勝ち取ったのだから。),井出選手と柳田選手。このフレッシュコンビにも注目です。

こんな感じで,話題の尽きることのないJGTC。F1と違って,GT500,GT300共にどの車が,どのチームが勝つかわからない。今年も最後まで気の抜けないシーンが見られそうです。

GT500上位3位 GT300上位3位
第一日目 第二日目 第一日目 第二日目
TAKATA童夢 NSX AUセルモスープラ ARTA・アペックス MR-S クスコ スバル インプレッサ
ロックタイト無限 NSX ロックタイト無限 NSX 雨宮マツモトキヨシアスパラ RX7 スポーツトゥディ GT3
AUセルモスープラ Mobil 1 NSX クスコ スバル インプレッサ ARTA・アペックス MR-S