素材その5   相手

 この項目への熟練度が麻雀のレベルを表すと言ってもいいようなものです。何を隠そう私自身もこの項目についてあまり得意ではありません。ゲーム中考えるべきことが100あるとしたら、この項目に最低でも60、できるだけ、多くの思考をこの項目へ割くべきです。ただ、例え20であっても、R2000へは到達可能です。

 相手とは、何待ちか、聴牌か否か、値段はいくらか、相手の手役の傾向、の4点を探ることを意味します。探るべき重要な順番に書いてみました。ただ、ゲーム中最初の探るべきは、当然相手の手役の傾向となります。

 具体的にどのように探るかを書きます。上家が捨てる牌にかかるラグと自分が捨てる牌にかかるラグ、あとその他のラグ、ブルーのアンダーラインの付かない捨て牌、捨て牌の切り順。この5つを中心に相手の手の内にある牌を探ります。重要な順もこの通りでいいと思います。ラグは感じ、アンダーラインなしと切り順は考察するようなイメージでしょうか。これが、完全に出来れば相当Rが上昇すると思うのですが、実際には、マークを二人ぐらいに絞り、あとは、自分の手作りに活かすような感じです。

 さてマークする相手ですが、中張牌を序盤から切り出してくる奴、下家、親、ドラ持ち、一色系の奴、チャンタ、トイトイ系の奴、点棒で自分と競っている奴、Rの高い奴、トップ目の奴。
 これらを総合して、この1局の本命および対抗が誰になるかですね。
 中張牌を序盤から切り出してくる奴は、鳴きたい手役傾向か、手のスピードが異常に早いと考えていいでしょう。下家には、食い仕掛けられると自分が苦しくなります。親やドラ持ちは、一般に勝負をかけてきます。一色系の奴、チャンタ、トイトイ系の奴は、食い仕掛けてきますので、食わせない注意が必要です。点棒で自分と競っている奴は、上がられると自分の順位が下がります。Rの高い奴は、手作りがうまいですし、いい上がりをします。トップ目は、ダマが多くなります。

 なかなか、相手全部とはいきませんし、知りたいのは、勝負をかけてくる者の情報です。どのあたりが危険で、聴牌か否か、高いか安いか。まーこれだけわかれば上等でしょう。なお、自分が、リーチに入ったときなどは、当然ですがもう検討の必要はありません。十分に頭を休めましょう。

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