MX-6発売前夜(1991年 東京モーターショー) |
第29回となった1991年の東京モーターショー。
マツダブースでは発売されたばかりのFD3Sと,マツダにロータリー在りを主張するように「水素ロータリー」を心臓に持つHR-Xの2台がマツダの情熱をアピールしていました。
そして,その情熱をさらに熱くしたニューモデルとしてMX-6も内容が明らかになったのです。
発売は’92年1月発売予定として,メディアに公表されたのです。
お目見えしたのは,イメージカラーのVintage Redではなく,ブリリアントブラック。今,考えると,「アレ?」と思いますが,私が推測するに,
当時,マツダのデザインコンセプトは「光と影」でした。ボディーに映る光と影の調和。これが一番わかりやすい色は黒だと思うのです。
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ほぼ確定となった試作モデル?の時のMX-6。当時私はこのときMX-6の目を見てゾクゾクきました。すべてあわせると10ライトです! |
赤は全体がやっぱり赤に映ります。しかし,黒は光があるところは白く見え,影は全くの黒となり,コントラストが一番良く見えるのではないかと思うのです。
レポートには,
すらっと伸びやかなプロポーション
マツダの最新モードで創られたのが,このMX-6
インテリアはRX-7にも通じるドライバーオリエンテッドデザイン
気になるパワーユニットはV6の2リットルと2.5リットル。いずれもフラットで滑らかなトルクと,低振動・静粛性・燃費などが好バランスを示す。
とあり,最後に「デビューが楽しみな2ドアクーペである」と結んでいます。
こうして,MX-6はデビューの時を待ちつづけたのです。