2005年6月12日  最近のJ-POPに思うこと。

前回の不定期帳で,MP3プレイヤーのことを紹介しました。

今もたいへん重宝しています。MP3とは,こんなに使いやすいものとは思いませんでした。CD棚がパソコンの中にあって,棚からCDを取り出すように,聞きたいMP3ファイルをパソコンのHDDからメモリカードに移植すればOKですもんね。

パソコン上では使い物にならない,あの忌まわしきCCCDを駆逐しただけの事はある!

と,こんな感じで,前にもましてJ-POPというヤツを聞くようになって気が付いたことが一つ。

「最近のCDアルバム」を繰り返し聞くことが出来ない。

えー,私,完全におじさんになってしまいました。

聞くのは,90年代から2,3年前の曲ばかりです。

最新のアルバムをチェックすることはするんだけど,なかなかメモリーカードに収録しようと言う気が起きないんですね。

私のこだわりと言うか,好きな楽曲と言うのは,「10年たっても色あせない曲」なんですけど,なんか最近の曲を10年後も聴いている自分を想像できないんですね。好きな曲はあります。聞きながら,体がノッてしまう曲があります。

なんか仲間ウチでかっこよく,楽しくやってる・・・いや,それはそれでいいし,否定はしませんが,なんか物足りない。

たとえば,私の自己紹介でも書いてますように,CHAGE&ASKAが好きなんですけど,彼らは,「ハモリが素敵」とかで通ってますよね。でも,実際は違う。CHAGEさんは自分を「ハモリ」だなんて思っていません。自分がメインだと思ってます。つまり,C&Aは2人のぶつかり合いをしているんです。一曲一曲が勝負している感じです。綺麗なハモリを聞かせる・・・と言うことはしてない・・・と僕には聞こえます。

勝負といえば,今は,解散している,JUDY AND MARY。これは僕はあまり好きではないジャンルではあったものの,気になってしょうがなかったですねぇ。メジャーデビューから気になっています。そして,気になりすぎて,彼らがインディーズの頃のCDも買ったぐらいです。

僕だけかもしれませんが,ほとんどの曲で,YUKIさんのボーカルとTAKUYAさんのギター,冷静に聞くと,あってない気がします。でも,聞くと気分がとてもハイになって気持ちいいんです。何でこうなるのか,ちょっとまじめに考えてみました。

結論は,やっぱり曲の中で勝負している。YUKIさんは,ボーカルとして,TAKUYAさんのギターに負けまいと必死で歌っている感じがします。TAKUYAさんは,ボーカルがなんだ!ジュディマリのメインはオレのギターだ!と言わんばかりにかき鳴らします。この真剣勝負を恩田さんが必至でまとめ上げる・・・そんなイメージなんです。

今,こんな真剣勝負をしているアーティストがあまり見つかりません。

でも,パワーは感じますよ。やっぱり,人気が出始めたアーティストの楽しいことをやるんだ!というパワーは聞いていても伝わります。ただ,残念なのは,自分の目指す曲の極地・理想を探しすぎて,なんか,聞く側(私みたいな素人がね)が引いてしまう・・・そうなるのが早すぎる気がします。

本来,歌は楽しくなくちゃ!本来歌って,楽しくなるためのアイテムですよね。

ウルフルズなんてのは,最初っから今まで,テーマは変わってませんよね。「アホ」です。今でも,初期の作品聞いても,今の作品聞いても,楽しいです。車の中では,必ずボリューム上げて,窓全開で走ります。

あ,そうそう。僕は,KANも好きです。「愛は勝つ」が有名な彼ですが,それより私が推薦したいのは,90年代後半の1枚。「KREMLINMAN」は,すごい計算されたアルバムです。それを感じさせない,楽しさがあります。今でも聞いてます。ちなみに,槇原敬之さんファンの方,必ず聞いてください。大爆笑後,すんごく感心してしまうこと請け合いです。

私が青春時代をすごした時代の曲だからなのかも知れませんが,今でも,そのあたりの曲を聞いてしまいます。ナンヤカンヤと愚痴ってみましたが,結局行き着くことは,オレはおっさんになってしまったということですな。