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地域情報

ぬのこ谷の由来
きみがら人形
ぬのこ谷の由来
私たちが生活している北谷地区は、古来から「布子谷」と呼ばれている。その由来を考察してみる。

 まず、布子の意味は、広辞苑によれば「木綿の綿入れ、古くは麻布の袷、また、綿入れをいう」とのことである。即ち、「綿入れの谷」ということである。古老の言によれば、「綿入れを着たほど、暖かい谷」、「綿入れを脱いでも良いほど、暖かい谷」ということである。北谷の谷は三方を山で囲まれた谷間にあり、それ故、気温は温暖な所である。特に秋から冬にかけて吹く寒風は、山にさえぎられるようだ。

 往時、人々が、倉吉から北谷へ歩いてくる時に、秋喜畷から横田付近には、今のように住居が多くなかったので、大山おろしの寒風にさらされたのである。それが、才ヶ崎から三江、福富に行くに従って、寒風は山にさえぎられ暖かさを覚えた。その暖かさを綿入れ一枚に相当するだろうと例えたようある。

 それで私は、この温暖な気候風土の中で生活している北谷地区の住民は、心の暖かい、優しい住民性が培われたのだろうと推察する。私はこの住民性を大切にしたいと思う。

 平成元年、北谷土地改良区 佐々木 朋規 理事長は、事業完成を期に記念碑建立の企画があった。その碑面の文字二、三点を用意され、私の意見を求められた。私は迷う事なく「ぬのこ谷豊穰」を推選した。その後、役員会で決定され、現在、中野神社の前に建立されている。「ぬのこ谷豊穰」とは、気候温暖な北谷の谷は五穀が豊かに実る里であり、そこに生活している住民は、心の豊かな、優しい人々であるということである。

 これは、私たち北谷地区住民の願望でもある。

きみがら人形


ぬのこ谷とは布子の谷という意味で布子を着ているように気候温暖で環境がよくその上人情豊かな北谷地区の別称である。
 このような地区の風土の中で生まれたこの人形は古くから母から子へと伝承されてきたものである。
 この人形は乾かしたきみがら(とうもろこしの外皮)を素材にして髪や着物を女の心をこめて作るのである。
 素材で郷土色豊かな中に女性らしさを漂わせるこの人形は人々の心をとらえるものがある。

興味のあるかたは実費でお分けしますので、北谷コミュニティセンターまでお問合せください
  電話: 0858(28)0969

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