対両塔子

 
 

         
以上のような形を対両塔子と名付けます。麻雀界は、不思議なもので、上のような基本的な形に対して、名前を付けていない。名前が付いていないので、多くの人の関心を呼ぶことが無く、また、どう扱えば良いかについての、戦術も深まらない。よって、私が命名し、その扱いについて考える。

一応、対両塔子と名付けました。この形は、順子や刻子を作っていく上で非常に有効な形です。
の変化の可能性について考えてみると

のように、2つの両塔子にまで変化する可能性があります。では、というかぶり両塔子止まりです。対両塔子を有効性に従い順位付けると
 
というようになります。端に寄った対両塔子で中側が対子になっているものが有利だといえます。

対両塔子はイーシャンテンの段階で、非常に手広く構えることが出来ます。例えば
とあり、ここで頭と面子を1つ作るとすれば、ツモ指数12、鳴き指数32となり、非常に高いポイント数となります。この形がイーシャンテンから聴牌に向かうのに非常に有利なのは、皆さんよくご存じなのですが、問題は配牌を貰ったまだ手が整わない段階での処置です。例えば、
となったとき、私なら、を一枚外します。だと有効な引きはぐらいで、引きだと悩ましい形となります。一方だと、引きは使える形になりますし、悩ましい形になることはありません。どの位の段階で対両塔子を両塔子に変えるかは、議論が分かれるとは思いますが、浮き牌の3から7や嵌塔子、辺塔子より先に処理します。浮き牌の28や役牌と較べてどうかという問題だと思います。

追記:対両塔子は基本的には、両塔子に受けたい。なぜなら、かぶりが発生しやすいからである。また、中ぶくれ両塔子に変わる可能性もある。これだと有効性が高い。対両塔子を全部拾ってみると、
早めに、を切っていって、問題ない。
早めに、を切っていって、問題ない。ただこれより下の対両塔子は、中ぶくれ両塔子になる可能性有り。
早めに、を切っていって、問題ない。
のように、かぶり両塔子まで発展する可能性がある。
上と同じ
のように、2つの両塔子にまで、発展する可能性がある。
ただ、  等の形は、を嫌っていきたい形に一時的になる。よっぽど、塔子の数が不足していない限り、あまり残したくない形である。以上を色々と勘案してみると、対両塔子は、基本的に初期段階では、両塔子に変え、イーシャンテン段階では、残すようにした方が早くテンパイする。ただし、イーシャンテン段階で対両塔子を残すと、3割から5割位の確率で、聴牌即、ソバ聴になることも、考えておく必要がある。
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