対嵌塔子


 
 

下の手牌は実際に遭遇した手牌である。さて、何を切るかであるが、よく見てみると、どの対嵌塔子をどう処理していけば良いかの問題になっている。


を切れば、ツモ指数24、鳴き指数56。 を切れば、ツモ指数22、鳴き指数56で、この指数は、他のどの場所を切っても、嵌張に受けるか、対子に受けるかで変わらない。嵌張に受ければ、ツモ指数が2ポイント高いだけである。では、の中で、何を基準にどれを切ればいいのだろう。それは、両面受けへの変化の可能性と両面受けになったときの形具合です。
を切れば、引きの4箇所で、両面に変わる。を切れば、引きの3箇所で、両面に変わる。どうやら、ツモ指数が2ポイント高いことと合わせて嵌張受けにしたほう得みたいです。では、の中で、どれを切ればよいのでしょう。切りにしておき、次にを引いたとしましょう。形としては、
@
A
B
@では、  Aでは、   Bでは、が正着でしょう。それぞれ
@ツモ指数16、鳴き指数32
Aツモ指数16、鳴き指数32
Bツモ指数20、鳴き指数48
となり、明らかにBが有利です。
という形から一番条件の悪い両面変わりは引きです。この場合は、を外し、
ツモ指数16、鳴き指数32
となり、を外していったときの数字と変わりません。

結論に入ります。3つ以上の対嵌塔子がある場合、両面受けに変わる可能性が高い対嵌塔子を、嵌塔子に変えるのが一番良いと思います。


対嵌塔子が2つの場合
という2つの場合はどうでしょう。この場合は、切りとなります。
ツモ指数8、鳴き指数24
ツモ指数10、鳴き指数24
ですが、ここで、頭を作ることも考えますと、
ツモ指数8、鳴き指数24
ツモ指数4、鳴き指数8
となり、明らかに切りが有利です。結論としては、両面受けに変わりにくいところを、頭に固定すると言うことです。
あるいは、内に対子になっている対嵌塔子を、対子に変えるとよい。
追記:031015
の場合は、どうだろう。を切っても、を切ってもとりあえず、受け入れ枚数は、変わらない。を切った後には、は受け入れられないが、を切ったあと、を受け入れられるので、切りが、正着だろう。

対嵌塔子のパターン
対嵌塔子は、色々とパターンが多そうなので、一応拾ってみる。対嵌塔子は、対子と浮き牌と考えることもできる。このように考えたときには、対子が外側にあった方が、有効性が高い。一方対子が内側にあるものは、対両塔子に変わる可能性がある。








なんて、場合はどうだろう。
を切ると、ツモ指数4、鳴き指数8 、 両塔子変化1
を切ると、ツモ指数8、鳴き指数24、 両塔子変化1
を切ると、ツモ指数4、鳴き指数8、  両塔子変化2
を切ると、ツモ指数8、鳴き指数24、両塔子変化2
やっぱ、だなー。

追記2:対嵌塔子は、牌変化のキモである。対子に構えて頭にしても良いし、対両塔子に変わる形も多い。頭が、他に確定的にあるのなら、嵌塔子に構えて、両塔子への振り替えのチャンスを狙っても良い。二嵌塔子については、勿論振り替え可能だが、条件として、振り替えの効かないヘッドがあり、尚かつ、面前で行かなくてはならなくて、順子が欲しいときという極めて限られた条件でしか、振り替えない方がよいだろう。
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