素材その6  進退

麻雀は、まず自分が上がるように努力します。しかし、単純に言って、上がれる確率は1/4ですから、上がれないときは、上がらせない、振り込まない努力に切り替える必要があります。自分の手がどうしようもないときは、降り気味に打つということはありますが、進退とは、突然突きつけられるものと捉えたほうがいいと思います。

 気持ちを急に切り替えるというのは非常にむずかしいです。特に上家からリーチが掛かったときや、ドラポンや、聴牌になると思われる鳴きの直ぐ後などの敵の動きに対して、自分がダマで張っていたり、危険牌をつかんだりすれば、急転回をはかるには、時間もなく大変です。危険箇所が把握できてれば対処もし易いですが、あらかじめ「あそこがリーチに入ったら、ここを落としていこう」というような事前の準備が大事です。

進退は、手役という素材と、相手という素材、前提という素材に含まれる着順を考慮して決めます。

瞬時の判断が求められるため、麻雀の総合力が問われる場面だと思います。