戦術論を読む

  以前、ゴロはなまる氏が「Aクラスの麻雀(阿佐田哲也著)を読んだあとに、麻雀をすると、必ず負ける」と言っていました。このHP自体もそんなところがあります。麻雀に勝つために、麻雀を整理し、より的確に捉え直す作業段階では、逆に麻雀に負けるというパラドックスが発生するのです。私自身、このHPを立ち上げてから、随分と麻雀が弱くなりました。
  麻雀には、色々な側面があります。ある部分について、厳密に書こうとすれば、その部分での整合性は十分に確保できたとしても、実戦においての確認作業では、どうしてもそこに意識が行くため、全体のバランスを欠くのです。
  なにも麻雀に限ったことではなく、経済学者や経営学者が、必ずしも良い企業家でないことと同じようなものだと思います。ほとんどの戦略、戦術的なことは、無意識の中に内在化し、意識のレベルでは、あくまでも場に合わせることを心掛けるのが良いのです。

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