リャンシャンテン

リャンシャンテンもイーシャンテンと同じように、形としては、4つしかありません。

A:雀頭1つ、面子1つ、塔子3つ、浮き牌2つ、受け入れ24枚

B:雀頭1つ、面子2つ、塔子1つ、浮き牌3つ、受け入れ64枚

C:雀頭なし、面子2つ、塔子1つ、浮き牌3つ、受け入れ25枚

D:雀頭なし、面子3つ、塔子なし、浮き牌4つ、受け入れ72枚

ちなみには、3から7の数牌を想定しています。また、AやCの浮き牌は、塔子であっても、シャンテン数は変わらず、受け入れ枚数が増えるだけです。いわゆる面子過多の状態になります。

イーシャンテンの時と同様、塔子の作り易さが目に付きます。また、リャンシャンテン以下においては、面子過多で、手作りをすることが可能です。
E:雀頭1つ、面子1つ、塔子4つ、浮き牌2つ、受け入れ32枚

F:雀頭1つ、面子1つ、塔子3つ、浮き牌2つ、受け入れ30枚

EとFは、どちらもリャンシャンテンで、Eの方は、面子過多です。ツモを前提にした受け入れ枚数は、面子過多の方が、2枚だけ多くなっています。ここで、喰い仕掛ける事を考えて見ますと、Eは、上家からしか鳴けませんから、受け入れ指数は単純に受け入れ枚数を2倍し、64と考えて良いです。一方、Fは、対子が3つありますから、ポンして、手を進めることも出来ます。計算しますと、指数として72が出てきます。喰い仕掛けを前提としたときは、EとFでは、受け入れ枚数が逆転します。それだけではなく、鳴いたあとのイーシャンテンでの、受け入れ指数も、Eは、16に対して、Fは、32と倍半分です。どうやら、面子過多は相当分が悪いと言えそうです。ただ、ラグを通じて、受け入れ枚数の少なそうな塔子を嫌っていけますし、迷彩も効きやすい、イーシャンテンで浮き牌を安牌に振り返ることが出来る、聴牌時に側聴になることもないなどのメリットもあります。実戦においては、両塔子に対子がきれいに絡むFのような形は、相当恵まれた状態です。EとFを較べると、基本はFで良いでしょう。しかし、面前前提なら、Eでも構わないと思います。

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