ラグについて

インターネット麻雀では、ラグは、不可欠な存在なのかもしれない。そして、ラグを上手く活用することは、必要不可欠なテクニックと言える。他のHPにも、その手の研究はあるし、このHPで、より的確な成果を出せるかどうか自信はないけど、自分なりにラグについてまとめておく必要を感じるので、この項目を立てます。

  みんなが認識しているラグが、3つばかりある。一つ目は字牌を切って掛かったラグである。ラグの後、ポンが入ることなく次に進めば、どこかに対子で字牌があるけど、鳴かなかった事を示します。では、なぜ鳴かなかったのか。オタ風などでは、鳴いても役が付かないから鳴かないというのが、一番大きな理由でしょう。自分が、残り一枚を持っているとすれば、早めに処理した方が賢明です。相手からリーチが掛かれば、そのオタ風と何かの双ポン待ちも十分に考えられるからです。では、役牌の場合はどうでしょう。鳴かなかったのは、鳴いても手が安くなるからとか、他の面子具合が十分に整っていないからとか、場合によっては、2丁落としを考えているから等の理由があると思います。いずれにしても、持っている者は、1枚目を見逃すという判断を下したのです。じゃー2枚目を持っている自分はどうすべきでしょうか。麻雀は、相手が嫌がることは、自分が得するゲームです。そういう基本は、基本としてあるのですが、自分が2枚目をすぐさま切れば、相手にとってはイヤなことではありますが、それが、自分にとってプラスになることかどうかは、また別問題です。相手は、安上がりを嫌って2鳴きしたとします。しかし、卑しくも特急券です。結局は彼の上がりになったとします。自分もなんとか上がりたい局面だったのに、2枚目を自分がすぐさま切って鳴かれたために、彼の手のスピードが上がったのです。いろんなケースがありますので、一概には言えませんが、自分が上がりたい局面なら、自分の手が勝負できる段階で切った方が良いと思います。またとにかく場を進めたい局面もあるものです。そんな時は、1枚目が切れてから、2、3巡後に切り出し、相手に鳴かせるのです。勿論相手が鳴くかどうかは、相手の意志ですからどうしようもありませんが、2、3巡置いた切り出しだと、2枚目ですし、多少は手も整うという、鳴きを促進する要素が増えます。あまり遅すぎると、リーチが入ったとき、切り出しが躊躇われます。一枚目でラグが入った段階では、自分の手元に2枚目はなく、その後リーチに入られたケースなどは、リーチ者の捨て牌具合から、リーチ者にその役牌の対子があるかどうか見極める必要があります。リーチ後に切り出すことは、かなりの確率で、振り込みに回る可能性を有します。ですから、降りたり回ったりが、基本でしょう。とにかく扱いが難しいですね、ラグの掛かった2枚目の役牌は。
 
  次のラグは、上家が切った牌が自分が鳴けるわけでもないのに、ラグが掛かるケースです。私は、鳴く必要がないところはスパッと鳴かないを選択しますから、この手の情報をたくさん入手します。皆さんにもカーソルを鳴かないの位置に置き、スパッと選択することを推薦します。そして、手作りに上手く活用してください。

最後は、自分が切り出した牌でラグが掛かるケースです。下家が、チーをしなくてラグが掛かったのか、それとも対家や上家がポンしなくてラグが掛かったのかはっきりはしないのですが、自分の手の中の牌や、捨て牌の数を数えることによって、かなりのことが判ります。例えば、1萬でラグが掛かり、2萬でラグが掛かれなければ、下家に23萬の塔子が含まれている可能性がかなり高いです。逆に1萬でも、2萬でもラグが掛かれば、そこは面子で完成している可能性が高いです。123、234、のいずれかです。しかし、自分が切る牌に掛かるラグは、下家の順子、塔子関連の情報だけを示しているわけではありませんから、勝手な思いこみには、十分注意したいものです。私自身、この手の失敗は数知れません。

ラグから、多くの情報を得ることが出来ます。上に上げた3つだけではなく、下家と対家との間に掛かるラグや、対家と上家との間に掛かるラグからも多くの情報を得ることが出来ます。しかし、ゲーム中、考えるのは自分一人ですし、他にもいろいろと考えなくてはいけないこともたくさんあります。ラグ情報を上手く活用すれば、相手の手の内もかなり判りますし、自分の手作りに生かせることも判っています。しかし、ラグ情報は膨大ですので、全部が全部把握できるわけではありませんので、ラグ情報を整理することに頭を使うのではなく、ラグは感じておき、必要に応じて利用するのが賢いやり方だと思います。

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