迷う形

 
 
麻雀には、14牌で考えたとき、4,250,305,029,168,216,000の組み合わせがある。約425景である。4,250兆の千倍という数字の大きさである。2牌、3牌、4牌ぐらいまでは、色々な形を取りだして、どこを嫌っていけば良いか大体順位付けはできるとおもう。しかし、それ以上になってくると、複雑になりすぎ、整理が付きにくい。そこで、迷う形として取りだしてみようと思う。基本的な対処の仕方として、迷う箇所には手を付けるなと言いたい。迷うということは、どう処理したら得か、明確に判っていない状態だからである。そこに手を付ければ、裏目を踏むことも多いと思う。それでも、順子や刻子、頭などの形が見えない段階においても、他の箇所との関連で、手を入れざるを得ない時もある。そんなときは、明確に処理できる形に寄せていくのが良いと思う。
では、思いつくままにそんな迷う形を拾っていこうと思う。

これなんかは、とりあえず、を嫌っていき、が重なれば、そこは、厚みを持たせるようにする。麻雀は、両塔子は確定的にしていき、辺塔子や嵌塔子は、厚みを持たせて、面子に変えたり、頭に固定したりして、手を進めていくのがよい。厚みが加わらなかったら、他の塔子との関係を見ながら、嫌っていくのが良い。嫌われる塔子は、辺塔子だろう。両塔子への振り替えが不可能な嵌塔子は辺塔子と一緒である。嵌塔子は両塔子へ振り替えできる要素があってこそ、辺塔子に対する優位性があるからだ。
上と同じような形ではあるが、この形では、安易には切れない。この形なら、を落としていくのがベストだと思う。
こんなのはどうだろう。今までの俺だったら、無条件にを嫌っていたと思う。でも、よく見てみるとは振り替えに効かない嵌塔子である。ならば、切りの方が良いと思う。
はどうだろう。両嵌塔子にも取れるし、対嵌塔子にも取れる。この両者を比較すれば、対嵌塔子の方に優位性がある。
こんな形ありました。どちらかを両面受けに変え、もう一方は頭にします。問題は、何かがくっつくまで手を付けられないことです。序盤なら問題ないですけど、中盤以降になれば、めちゃくちゃ危うい。たとえ、引きでも、危うくならない範囲で一方を外すのがベターだろう。危うくなければ、実際に両面に変わった後で、不要牌を嫌っていきたいところだ。

こんな形ありました。筒子と索子で、頭と2面子作りたい場面で、断公がらみです。そうすると問題はツモ指数です。俺はを切ったんだけど、どうなんだろう?手をイーシャンテンに進めるなら切りしかない。計算しづらいが、形としては、切りの方が良いだろう。しかし、対両塔子を頭に固定するのは、ちょっと損な感じがする。かといって、切りでは、頭が消える。ノベタンの目は確かにあるけど、この形で、索子の受け入れをに限定する方向はどうかと思う。が来たって十分にいける形なんだから。結果としてはが先に来たがツモ切り、その後が来て、切りとなった。結果としては、切りが正解だったと言える。この問題は捉え方が難しいんだけど、頭を固定的に作った方が手作りがしやすい。頭は、辺塔子や嵌塔子の部分で出来れば作りたい。対両塔子は出来れば、両塔子で使いたいという3つの要素が絡まっている。麻雀では対子の方が、両塔子より作りにくい。しかし、両塔子は4つも作らなくてはならないため、対子は軽視されがちだ。だけど、結論として、ここまで手が進んでくると頭の確保が重要だと思う。よって正解は切りしかない。

上の手が進んでこんな形になりました。がドラで、残り3順を残して形式聴牌の状態です。は、暗刻ですが、場の状態から言って、安全牌です。は、ちょっと危険な感じです。基本としては、このような形の場合、を切ってにしたい。待ちの数が7で、相手の聴牌に対して選択権を確保できるからである。選択権は確保したいけど、振り込んでしまえば元も子もない。やっぱ、これはこれで正解だと思う。

5順目でがドラである。ここでと落としていきました。かぶり両塔子より357の両嵌塔子の方が良いと思う。
この項目は、実戦で、迷った形を随時挙げていこうと思う。
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