素材その4   危険牌

危険牌とは、文字通り当たる可能性を秘めた牌の扱いを、どうするかです。例えば、リーチや裸単騎などの明確な聴牌状態に対しては、素材その6の進退で扱います。ですから、自分で、相手はまだ当たれる状態でないと判断したときに、手の内にある危険牌、あるいは将来持ってくる可能性のある危険牌を、どう扱うかの問題となります。

自分の手作り上必要なければ、当然早めに処理すればいいでしょう。また、手の受けを広げるために残したいときは、それこそ、相手の進行具合を見計らい、当たり牌になる前に処理します。もちろん自分の手牌で使い切れれば、あまり問題はないでしょう。まー、この辺は常識ですね。

将来持ってくる可能性のある危険牌となると、話は一見複雑そうです。例を3つばかり上げましょう。

例えば、浮いている3というドラ表示牌を1枚持っているとします。自分の手役上は必要ないのですが、3を含めた近辺が将来相手のロン牌になる可能性が高いなら、受け入れ態勢として残しておきたいこともよくあることです。

対面か上家が一色系に走っているとします。自分としては必要のない同色の7が一枚あるとします。それを切り出すことによってその近辺は将来にわたって、切り出す形となります。
さて、どうします?

334と持っていてその近辺が将来危険だとします。しかし、自分の手の進行が物凄く遅い場合どうします?

実は、ここに上げた3つの例は、上に赤字で書いたものに少し付け加えるだけで対処可能となります。つまり自分の手のスピードと相手の手のスピードが、判断の基準となります。十分自分のほうが早いと思えば、切り飛ばせばいいし、逆に相手のほうが早いと思えば、切り出しを遅らせます。そうすれば、牌がくっつき使える形になるかもしれませんし、その間に他者が振り込んでくれる可能性も増大します。

危険牌は、基本的には自分の手牌にない方がいいということを肝に銘じてください。いくら、使い切ってると言っても、手の内にある間は、将来は出て行く可能性を秘めているのです。
例えば345と持っていて、2を持ってくれば5を処理しましょう。将来5を持ってくれば、比較的安全な2を切って対処することが出来ます。同じように456ともっていて、将来7や8が危険で、なおかつ3を持ってきたならば、この時は3を切りましょう。いわゆる寄せの技術です。

赤字で書いたことを肝に銘じておけば、この項目は大体卒業です。