基本の中身が問題

麻雀には、それを覚える過程というものがる。ピンズ、マンズ、白発チュンなど個々のパイの意味するところ、そしてルール、手順等。役やてんぼう等も、徐々に覚えていく必要がある。それだけじゃない。勝つためには、それに加えて、数々の戦略や、効率なんかを覚えていく必要もある。そして、基礎に立ち返るっていう時に、問題になるのが、手作りと言うわけだ。手作りは確かに麻雀を構成する大事な要素に違いないが、ここに陥穽が潜む。

基礎に立ち返るという概念は、麻雀が不調に陥ったときに使われる。不調に陥って、何が正しくて、何が間違っているのか分からなくなったときに、基本に立ち返れってわけだ。たしかに、手作りは麻雀を覚える過程で重要なメルクマークである。ここを疎かにすると、なかなか勝ち組に回りきれない要素はある。だけどそれは、あくまで麻雀を覚える過程での話でしかない。

麻雀という勝負事の構造の一部ではあるが、大枠の構造ではない。基礎に立ち返るとは、大枠の構造にそう麻雀を打つと言うことなのだ。麻雀の構造とは、4人の人格システムが、約6回の局を通じて、順位を争うってこと。


麻雀では、自分という人格システムが、絶えずアクションの選択を迫られる。アクションの選択を通じて、勝ちを拾っていくのだ。人が判断を下すには、判断材料が必要である。しかも平均順位上昇と相関性の高い材料が必要だ。人格システムは、瞬時に多くの材料を判断出来る優れものだ。そう、人間の脳は、めちゃくちゃ素晴らしい。

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