イメージ戦争としての麻雀

  このHP全体としては、麻雀は、臨機応変な判断が求められるゲームとして認識され、構成されています。しかし、麻雀の基本的な捉え方として確率のゲームであるとか、運のやり取りのゲームであるとか、イメージのやり取りのゲームであるというような考え方も存在します。確率的要素はこのHPの趣旨とは反しませんし、運のやり取りという要素は、一般の麻雀はともかく、第一東風荘においては、重要な要素ではありません。しかし、イメージのやり取りという要素はどうでしょう。このHPの基本構成である一局単位では、大きな要素になりえないのですが、1000局、2000局の中では、あるいは、実麻雀においては実は重要な要素なのです。

 イメージのやり取りとはどういうことか説明いたしましょう。あなたの対戦相手の中に一人だけ飛び抜けてRが高い人がいたとします。そして、その人の実力のほどを知っているとします。さて、その人からリーチが掛かりました。このHPの趣旨から言えば、他の人のリーチにまー実力が高い人のリーチだとしてプラスαを加えるような形で対処していきます。しかし悲しいかな人間の脳の構造は、コンピューターのそれとは違います。感情部分が脳の根幹を占めるため、その人の強いイメージと振幅し、リーチの実態以上により恐ろしいものとして認知されます。そうなると判断停止状態が働き、とにかく降りるとか、あるいは逆にその恐怖心を拭い去るように、一直線に向かって行ったりします。超ランが出来る前は、R2000の人のリーチと言えば、大きな重みを持っていました。そこで、高いRの人は、そのイメージを利用するような形で麻雀を打ったものです。麻雀は相手が降りてくれれば、これほど楽なことはありませんからね。

 超ランにおいては、同じ対戦相手と何度も当たります。そこで、強者のイメージが定着すれば、イメージ戦争を仕掛けることが出来ます。ちょっと、無理な体勢であっても、先制リーチを掛けるなどして不利な状態を挽回するのです。ただ、このやり方は、諸刃の剣であることを認識する必要があります。上手く使えば、ものすごく役に立つのですが、下手をすると自分のフォームを乱す結果となります。麻雀の神様阿佐田哲也氏は、麻雀はフォームが大事だと言いました。フォームを維持している限り、そこには臨機応変さが付随しますが、フォームを崩せば逆に先ほど申しました判断停止状態に陥ります。

 麻雀のイメージ戦争的な要素は無視しがたいのですが、みなさんには、前提項目に含まれるテクニックの一つとして認識されることを推奨します。それよりも「はじめに」に記したように、麻雀を判断の連続するゲームとして認識するフォームの維持に努めてください。

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