和了率
和了率と第一東風荘の平均順位との相関関係は、極めて高い。和了率-振り込み率と第一東風荘の平均順位との相関関係は、もっと高い。これは、当たり前のことのようだが、みんなが気づかない多くのことを示唆している。

例えば、一試合辺りの平均得失点。これも、平均順位との相関関係が高いはず。だけど、多分、和了率-振り込み率より相関関係は低いと思う。

例えば8000点で、上がれる確率が30%に受けるか。3900点で上がれる確率が50%に受けるかの分岐点に立ったとしよう。期待値を計算すれば、8000点の方は2400点。一方、3900点の方は2000点で、一見すると8000点に受けた方が得なような気がする。ここに、陥穽が潜む。

第一東風荘は、平均6局である。どんなに良く上がる奴でも、7回に1回は焼き鳥である。普通の奴は、5回に一回は焼き鳥である。オーラスの親なら、ノミ手を東1から4回連続上がれば、トップである。一般の東南回しだと、ノミ手は、勝負の決め手にはならず、高い手を上がったものが勝ち組である。よって、高い手を上がることを否定するわけではないが、第一東風荘に於いては、和了率-振り込み率が決定的に大事である。

振り込み率と平均順位との相関関係は、以外と低い。と言うのも、手が悪く勝負にならなければ、当然オリに回るわけで、振り込み率も当然低くなる。そして、その時には、当然和了率も低くなる。逆に振り込み率が高くなるのは、自分の手が勝負になる手である場合が多く、結果として、勝負に負け振り込み率が高くなるケースが多い。勝負になる手で勝負に勝つ確率が高ければ、振り込み率も比較的押さえられる。

和了率を上げるポイントをご存じだろうか。聴牌したら兎に角勝負では、和了率は上がりません。いや、ある程度は上がるんだけど、頭打ちがあります。一番和了率が高くなる打ち方は、聴牌してても、相手の攻撃を受けたら、時と場合によって、回る打ち方です。まー、時と場合というのは、麻雀の本質に関わる部分ですからここでは解説しませんが、簡単に言えば聴牌ししても相手の当たり牌を持ってくれば、当たり牌が判らなければ、危険なところを持ってくればと言い変えても良いのですが、回れと言うことです。回るとは、相手の当たり牌を押さえつつ、自分の上がりの可能性を残す打ち方のことです。この打ち方が出来れば、和了率も最高になりますし、振り込み率も押さえることが出来ます。まさに一石二鳥とはこのことです。

高い手に受けるか、早い手に受けるか。勿論、点差状況なんかも絡んできますが、基本的には、早い手の方が、平均順位との相性がよい。
では、振り込み率との関連はどうだろうか。早い手に受けて上がりきってしまえば、当然振り込みはないわけで、一見早い手に受けた方が振り込み率は低くなるように思うかもしれない。しかし、早い手は、聴牌すれば、上がり牌以外は、切り出しになるわけで、これが、振り込み率を高める。高い手は、手が遅い場合が多く、危険牌の切り出しが遅れる傾向にある。これは、振り込み率を下げる要因ではある。一方、高い手が聴牌すれば、勝負に行きたいわけで、それは、振り込み率が上げる要因となる。プラスマイナスあるので、一概には言えない、というか、結局は、出る引く回るの冴え次第である。
早く安い手で聴牌している時、相手のリーチを受けたとしよう。「こっちも聴牌しているんだから、、、。」と考えるか、「上がってもどうせ安い手だから、振り込んでもアホらしい、、、。」と考えるかのどちらかである。まー、他の条件も色々と絡んで来るんだけど、基本的には後者の考えの方が、平均順位との相性がよい。

和了回数300×平均上がり点4500点=135000点よりも和了回数400×平均上がり点3375点=135000点を目指そう。もっと言えば、和了回数400×平均上がり点3000点=120000点でも、和了回数300×平均上がり点4500点=135000点より平均順位は上に行くと思う。

和了率10%-振り込み率0%と和了率25%-振り込み率15%は一緒だが、これは後者の方が、平均順位が良いだろう。これが、和了率25%-振り込み率16%でも、多分和了率10%-振り込み率0%より平均順位が良かろう。積もられ率も平均順位に影響を与えるはずだが、これは、自分でなんとかできる範囲では無いため、外すのが妥当である。
和了率-振り込み率と和了率を何らかの形で数字で表せば、目標とする指標が出来る。乗算では、数値の小さい和了率-振り込み率の影響力が大きくなるので実体とかけ離れる。これは、ちょっと調べてみなければわからないが、和了率の影響力が大きくなる計算にしなければならないだろう。例えば、和了率を3倍にしてこれに和了率-振り込み率を加えるなどの操作が必要になってくると思う。近日データーを拾って平均順位との相関関係を探って見るつもりである。やり方としては、ゲームを100づつに分け、その和了率と振り込み率を基準に相関関係を探りたいと思っている。

031029追記
平均順位と相関関係の高い要素を探った結果、やはり、和了率が第一で、振り込み率が第二であった。この第一要素と第二要素を組み込んで、式を算出してみると、
1.338×和了率-振り込み率と言う数式が出来た。この数値が高いほど、平均順位が高くなり、低いほど、平均順位が低くなる。ただ、サンプル数が21と少なく、相関関係にあると言っても、結構紛れも多い。これから推測するに、確かに和了率や振り込み率の数字を良くすることは大事だが、その他の要素も、トータルすれば、平均順位に大きく関与すると言える。

1.338×和了率-振り込み率の算出法は、100回前後のデーターを21集めた。つまり、2100回のゲームを元にしている。

この式を整理して出てきた数字である。積もられ失点率も和了率や振り込み率と連動させて反映させている。

計算していて判ったのだが、平均順位との相関関係をより高める算式を作ることは可能である。例えば、和了率をツモ率とロン上がり率に分けたり、流局+や流局-を式に反映させたりしていけば、より相関関係の高い数式が得られるだろう。しかし、それに何の意味があるかは疑問である。というのも、どこら辺の数値に気を付けて打てば良いかを探っているのに、その要素が多岐に亘るようでは、何が重要かがぼやけるからである。
結論としては、和了率を高め、振り込み率を押さえるという、極めて当たり前のことを再認識したに過ぎない。

また、平均得点から順位得点の要素を差し引いたデータと、平均順位との相関関係も調べたが、1.338×和了率-振り込み率より相関関係が薄かったことを合わせて報告しておく。

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