平均の危うさ
平均には、何かしらある物の実態を表すような響きがあるんだけど、よくよく考えてみるとそうではないことが、すぐ分かる。テストで100点取ったものが、10人、0点取ったものが10人なら、平均は50点になるんだけど、こうなってくると、「そうか、平均50点で、50点前後の奴がたくさんいるんだろうな」と安易に予測しがちである。しかし、実態は、100点と0点を取ったものが半々いるに過ぎない。平均がある程度意味をなすのは、正規分布している時であって、しかも、広がりがあることを十分に認識しておく必要がある。

なんで、こんなことを書くかと言えば、平均24%前後の和了率を誇る俺が、突然15%以下の和了率に見舞われることがあるからである。もちろん、つかなくて和了率が下がっているんだけど、15%以下という数字は、10回、20回ぐらいのゲームでは、いつ発生してもおかしくない数字である。問題は、所詮は人間がやっていることなので、この数字を確率の範囲と受け止めることが出来ず、打ち方がどうのこうのの、不安にかられてくるということである。これだけ、麻雀を研究している俺にしてそうなのだから、実力の劣るものは、尚更であろう。こうなってくると、一番大事な場に合わせることが、疎かになり、よけい深みにはまる。

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