ゲームの理論

ゲームの理論と言うのがある。まー専門家ではないので、詳しくは知らないんだけど、麻雀的に応用すれば、上がりきれるなら、目一杯値段を高くして上がり、降りるにしても、最後の最後まで、上がる可能性を追求するような打ち方と捉えても良いだろう。この様にすることが、一番勝率というか、利益率というか、まー兎に角お得ですよって話である。
例えば、ダントツラスで、オーラスの親を迎えたとしよう。運良く東々が暗刻で軽く上がれそうだとする。しかし、鳴いて行って、2900を上がり連チャンを狙うのは、お得ではない。ここで、面前で手を作り7700以上にして、上との逆転を狙うのが、ゲームの理論に叶っている。2回続けて上がるよりも、この手を7700以上で上がる可能性の方が高いからである。


ゲームの理論と関連するんだけど、戦略的思考というのもある。その要諦は、最悪の事態に備えると言うことである。
例えば、日本の防衛と防衛費について考える。中国が全面核兵器攻撃を仕掛けてくることを想定して、防衛を整えようとすれば、膨大な防衛費が必要となる。中国が全面核兵器攻撃を仕掛けてくる可能性は皆無ではないが、限りなく可能性は低いと言えるだろう。そのような自体を想定して、防衛予算を作ることは、多くの無駄が発生する。
では、北朝鮮が核ミサイルを日本に向かって飛ばしてくることを想定してみよう。まー、これも可能性としては低いとは思うんだけど、中国の場合よりより現実性があると言えるだろう。その場合、日本は何をしなくても、アメリカ様が助けてくれると考えれば、防衛予算も押さえることが出来よう。だけど、アメリカ様が助けてくれると言う考え自体が、間違っているかもしれない。もし間違っていれば、日本は、壊滅的な被害を北朝鮮から被る。
北朝鮮が核ミサイルを日本に向けて飛ばしてきても、アメリカの力を借りずとも、日本独自で、その防衛策を準備しておくことは、想定しうる最悪の事態に対処する戦略的思考と言える。

上の考え方は、麻雀でも応用できる。役満を振るかもしれない事を絶えず想定して、手作りをしていれば、それこそ捨てることが出来る牌はほとんど限定されてしまうだろう。しかも、役満振り込みと言う事態は、発生確率が低い。勿論、役満を振るという事態は最悪の事態だが、役満を振るかもしれないということを絶えず想定しながら打つことは、間違っていると言える。
逆に、俺が相手の当たり牌を持ってくるはずがないと想定して打つことも間違っている。持ってくるはずがないという前提が、崩れたとき、対処に困り、非常に悪い事態を迎えるからである。
麻雀における戦略的思考とは、「ここで、あいつに満貫をふりこんだら、、、」と考えることである。まー、1局、1局、千差万別なんだけど、1局の結果として想定しうる最悪に事態を避けるように打つことと言っても良いだろう。振り込むにしても、対面にはまずく、下家になら、まーしょうが無いって感じである。もっと簡単に言えば、明らかに高い手に立ち向かうようなことは、避けた方が賢明だということである。

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