相手

麻雀は、その構造上、自分の手作りだけしっかりやってれば、勝てるというものではありません。麻雀には、3人の敵が居ますから、単純に言って、あなたが先手をとれるのは、1/4です。1対1の勝負事なら、攻撃は最大の防御という言葉も意味をなしますが、単純に言って、3/4は、相手への対応ということになります。麻雀において、考えるべき事の7、8割は相手の出方で、自分の出方は、相手への対応という形になります。相手の出方を全然探る必要がないのは、たった2つのパターンしかありません。1つは、自分が上がりきるまでに、何を切っても相手が聴牌に達しないという条件を満たしたときです。自分が、上がりきるのに、何順かかるか不明瞭ですし、相手がいつ聴牌に達するかも同じく不明瞭です。相手が聴牌すれば、振り込まないように対応することが不可欠ですから、このパターンはほとんど絵空事といってよいでしょう。もう一つのパターンはリーチです。リーチに入れば、自分の手を変えることが出来ませんから、相手のことは考える必要がほとんどないでしょう。ダブリーなら、全く考える必要がありません。しかし、リーチに入るまでは、相手の方が先に聴牌することも考えられますし、自分が、先に聴牌したとしても、相手が追いついてくることも考えられますから、相手の情報が不可欠です。相手のことを考慮する必要がない局などは、99%ないと言えます。

では、相手の何を知る必要があるか。それは、相手の待ち、聴牌時期、スピード具合、役、危険場所、ドラの有無 、値段です。最終的には、相手3人のこれらの情報を知りたいのですが、まーこれは、絵空事でしかありません。ならば、重要で、ある程度推測可能なものを優先すべきです。重要かつ推測可能なものとは、聴牌時期、スピード具合、危険個所、役です。

ちょっと解説してみますと、
聴牌時期、、、、これが判って、待ちが判れば、麻雀は神の領域です。しかし、現実は、リーチによる聴牌時期の認識と、順目の深さや切り牌の注視による、ダマ聴牌や喰い仕掛けの聴牌時期の推測です。待ちに関しては、危険個所の把握で対応することになります。聴牌時期の把握は不可欠です。相手が聴牌ということは、自分が失点する可能性が発生するからです。当然過ぎて、失敬。でも、非常に大事なことです。

スピード具合、、、聴牌時期もスピード具合の1種ですが、あまりに重要なので別項目にしています。ここで言うスピード具合とは、イーシャンテンとかリャンシャンテンとかの事です。なぜこれが重要かと言いますと、麻雀はスピード競争でもあり、上がれるのは一人だけです。例えば、自分の手が、6順目で3シャンテン以下なら、まず勝負になりません。そんなときには、振らないように安牌をため込むとか、ポンチー牌を押さえて、相手の手を進ませないようにしたほうが、得策です。このスピード具合と上の聴牌時期がパターンを作る基礎となります。

危険箇所、、、、危険箇所は、将来ツモってくる危険牌をどうするかという問題もありますが、とりあえずは、手の内の危険牌の扱いをどうするかで良いと思います。相手が手が届かない内は、あまり神経質になる必要は無いと思いますが、相手が聴牌すれば、切り出しは、即、命取りですし、下家は、チーで、手も進められますから、やはり危険箇所を探っておく必要があります。捨て牌と手出し牌、ログ牌、役傾向が材料となるでしょう。

役、、、麻雀は、1ファン縛りですから、必ず役が必要です。リーチに関しては、待ちを探るために、役の可能性を動員する感じでしょうか。リーチだけで1ファンですから、あまり意味がないとも言えます。問題は、喰い仕掛けです。喰い仕掛けは大きく、役牌ポンとその他に分けて考えると判りやすいです。最初の鳴きの半分以上が、役牌鳴きだからです。役牌を鳴かれた場合は、他の役との複合の可能性を考えます。例えば、ホンイツとか、トイトイとか。ドラとの絡みも考えて見る必要があります。その他の牌を先に鳴かれた場合は、役が確定していませんから、当然役の可能性を探る必要があります。後付なのか、役牌が手の内に刻子なのか、それともホンイツとかトイトイとかチャンタとか、まーとにかくいろんな可能性があるんですが、捨て牌と手出し牌が、推測の材料となります。なぜ役を探る必要があるかは、まー当然のことですが、相手の手を進めさせない為です。喰い仕掛けられた時点である程度の制約は仕方がないところですが、役を推測することにより、絞った方が良い牌が限定できますから、自分の手作りの自由度をある程度狭めないで済みます。ポンチー牌や危険牌を鳴かせたくないわけですが、これらを全部手作り牌に転化することは、ほとんど不可能です。よって、我彼のスピード具合を考えて、使える牌は使い、使えない牌は切り出したり、絞り殺したりという事になります。

ドラの有無 、値段、待ちに関しては、探るにしても付け足し程度で良いと思います。

戻る