パターン
 
相手の情報を3人分探るっていうのは、ほんと大変です。そして、それを活かして、自分の手作りのことも考えなくてはいけないのです。ならば、相手の状況をパターンとして認識し、手具合に対応させれば話がずいぶん楽になります。例えば、相手が先にリーチに入れば、降りてとにかく安全牌を切り出すというパターンを作ります。しかし、これではパターンが大雑把すぎて、適切さを欠きます。しかし、相手がリーチに入って、自分がリャンシャンテン以下なら降りるというパターンなら、十分通用します。パターン認識で麻雀を打つのは、非常に有効な方法です。というか、人間の思考回路上、これしか方法がありません。これを活用するためには、一局における状況を、すべてパターン分類する必要があります。また、より細かいパターン分類で、より細かい対応が出来るようになれば理想ですが、細かすぎて、必要なときにすぐ取り出しが出来ないようでは、使い物になりません。逆に、先ほども書きましたように大雑把過ぎては、有効性に欠けます。また、パターン分類に応じた対応が適切さを欠いていれば、これまた問題です。それでは、どうすればよいか。色々考えてみたのですが、まず、一局の流れを、相手の聴牌時期と手のスピード具合をもとにパターン分類し、それにその他の相手の役や危険箇所等を加えて、手具合に活かすというのが、一番現実的で良いと思います。「相手がリーチに入り、自分はリャンシャンテン以下なので、基本的には降りだが、相手の危険箇所が、何とか使えそうだし、点棒ない親目なので、ここは、回りながらでも、前に進もう。」なーんて具合です。ここでは、危険箇所という判断材料や点棒のない親目という前提条件に含みを持たせることによって、手具合の方向性が、基本とは逆の方向になっています。

では、一局をまず、大きくパターン分類します。
1.親がなくて、3着と千点以上離れたラス目の時は、千点以上の手作りを目指す。
2.6順目で3シャンテン以下なら降り。
3.10順目でリャンシャンテン以下なら降り。
4.残り牌19枚以下で、自分が聴牌してなければ、降り。
5.鳴きそうな奴が居るときは、鳴かせない。
6.喰い仕掛けた相手の状況に合わせて、手具合を決める。
7.リーチに先に入られて、手牌が、リャンシャンテン以下なら降り。

1〜4までは、順目によるパターン分類です。標準的な相手のスピード具合と考えて良いでしょう。一局におけるすべての局面はこの中に分類され、対応も書いた通りです。5〜7は、相手の動きをパターン化しています。こちらは、1〜4より、より具体的な場の状況と対応です。順目によるパターン分類と相手の動きによるパターン分類とでは、状況の当てはめとして、後者の方を優先します。これにラグ情報、手出し情報、役、危険個所、ドラの有無、値段、待ち、前提条件が変動要素として加わることとなります。

自分の手牌を完成に向けるのは、通常の行為で、麻雀の基本的流れです。この項目では、あまり詳しくは書きませんが、自分の手牌のポンチー牌、危険牌、手作り牌の有り様を決めるとは、麻雀で言うところの、出る、引く、回ると同義です。ですから、上記のパターンに当てはまらない時は出る引く回るのいずれかの対応となります。また各パターンは引くことを促したり、回ることを促したりが、中心になります。

このパターンという項目においては、1〜7までのパターンをより適切化していったり、より細かいパターンに場合分けしたり、或いは変動要素を取り入れたパターンを作っていこうと思います。

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