「バケツ栽培」と書きましたが、睡蓮鉢やコンテナなどの容器での栽培方法の参考となるものです。
- 用土は水田の土が良いと思いますが、水に浮かない用土なら何でも良いです。
園芸用用土はバークやパーライト、時には発泡スチロールが入っていることがあるのであまりお薦めできません。
適当な用土がない場合は赤玉土(小粒)と砂の混合土が良いと思います。
私は黒ボク土:川砂=7:3で配合しています。
この場合、容器の中で水を入れて粘土状になるまでこねてから表面を平らにしてください。
赤玉土(小粒)と砂の混合土の場合はこねらず、混合した状態で表面を平らにしてください。
用土の厚さは20cm程度で良いです。また表面から容器の上端まで(水が貯まる深さ)は10〜15cmになるようにしてください。
- 肥料も適当なものでかまいません。園芸用の肥料で問題ありません。
ただしあまりやり過ぎると虫がわいたりして不衛生になるかもしれませんの気をつけてください。
- 苗を育ててから容器に植え付けてもかまいませんが、直接植え付けるのが手間がかかりません。
1.で用意し容器の中に10cm間隔程度に種籾を播きます。その上に砂を1cm程度覆土してやると良いでしょう。
種籾が表面に出ているとスズメなどの鳥が食べてしまうことがありますし、水をやりすぎたり雨が降ったときに浮いてしまうことがあります。
- 芽が出て幼苗が20cm程度になるまでは容器に水を貯めない方が良いです。大雨などで容器いっぱいに水が貯まった場合、くみ出してください。
苗は水中でも生育しますが、生育が悪くなります。
- 稲が20cm以上になりましたら稲穂が実るまで容器いっぱいに水を貯めつづけても構いません。
水田では土用干しなど何度か水を落としますが、容器での栽培の場合そのような管理は必要ありません。
- とにかく日当たりが良い場所に容器を置きます。せめて半日でも日が当る場所に置いてください。
そうすれば順調に生育していきます。
- 病虫害として特に注意が必要なのは、バッタによる葉の食害です。
農薬は使いたくはないでしょうから見つけ次第、捕殺するしかありません。またアブラムシがたまに付くことがあります。
これもバッタと同じ方法で対処するしかないでしょう。容器での栽培は風通しが良いので病気は特に発生しないと思います。
- 稲穂の茎が枯れ色になってきたら収穫時です。この時期に気をつけなければならないのがスズメなどの鳥です。
早めに刈り取るか、網などで食べられないようにしてください。
- おまけ:大きなコンテナや睡蓮鉢での栽培なら、メダカを入れてやるのも面白いでしょう。
運がよければ容器の中でカイミジンコなどが繁殖し、エサをやらなくても結構メダカも育ちます。
基本的にはコシヒカリなどの一般的な稲と同じ栽培方法です。注意する点のみ書きます。
- 複数の古代米を栽培する場合、品種名の混同や種籾の混合に注意しなければなりません。
どんなに面倒でもこれだけは気をつけましょう。
- 育苗箱の播種量は100〜150gを目安にしてください。
これを田植え機で田植えすると2〜5本/株という密度で植え付けることになります。
欠株もでる場合がありますが、この程度の密度が理想です。
ただし大黒稲、紫神子、緑神子といった小さな米粒の品種は60〜80gで良いと思います。
ちなみにJAで販売する苗は200g/育苗箱(コシヒカリなど)程度播種されていますが、これを田植え機で田植えすると5〜10本/株と高密度で植え付けることになります。
古代米の場合、高密度で田植えすると一般的な稲より病気が出やすくなります。
- 肥料は一般的な稲より少なめにします。多肥料にすると必ず倒伏します。
場合によってはモミガラや粉状にした竹チップなどを鋤き込んで、窒素の効きを抑制したり、
ケイ酸によって葉茎を丈夫にして倒伏しにくくする必要があるでしょう。
- 田植え時期が同じでも品種によって収穫が9月上旬から11月上旬までさまざまです。
同じ水田に複数の品種を植え付ける場合、収穫する順番で植え付けたほうが効率的です。
バラバラだとバインダーで刈り取ることが出来ない品種がでて、手刈りをすることになり非効率です。
できるのなら早生品種と晩生品種と別々の水田に作付けしたほうが良いです。
晩生品種は遅くまで水を要求するため、水管理に違いが出るためです。
- 育苗箱1箱で約200(150〜240)mの条の長さを植え付けることが出来ます。
この数値を参考にしてもらい、お客様の水田の長さで割れば何条植えることが出来るか計算してください。
育苗箱では育苗できませんので参考になる点をいくつか書きます。
- 128穴または280穴のセルトレイか深さが10cm程度ある挿し木用の育苗箱を利用するのが良いと思います。
水田に植えるならもちろん手植えです。頑張ってください。容器栽培なら上記の「バケツ栽培」を参考にしてください。
- 用土は通常の育苗用土で構いません。用土の厚さは5cm程度で良いでしょう。覆土は1cm程度とします。
- 穂の状態で発送しますので”稲こき”をしてもらわなくてはいけません。
割り箸を割らずに穂を挟み、しごいてやると簡単に”稲こき”できます。
ノギは種籾を手で揉んでやればとれると思います。