プラグコード交換 |
私はしみじみ感じてしまいます。プレマシーの点火系をいじろうとした時にとても困ったんです。
まず,「モノ」が無い。今回のプラグコードについては,老舗の永井電子さんですら,2003年春現在でCPEW用のプラグコードはラインアップされてないのです。
CP8W用はありましたけどね。もーね,直接聞きましたよ,永井電子さんに。
実は,FZ-DEエンジンを持つ,カペラやファミリア用はあるのですが,プレマシー用は無いんです。このわけを聞いてみますと,要は実車でテストをしてないと。
これがスポーツカーとかなら,発売即ラインアップなんでしょうが。
「やはりミニバンタイプだと,ここらへんをいじる人は少ないのかな・・・」としみじみ感じた次第です。
そこで,今回は「Auto Exe」のプラグコードを選びました。コード本数は・・・2本。え,2本!?
とりあえず購入して,プレマシーのエンジンカバーを外してびっくりしました。
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交換した後ですけどね,ほんとにコード2本。しかも1本は極端に短いでしょ?しかし,長いほうのこのコードの曲げ方は気になる・・・ |
今まで見たことの無い配線。コストダウンの為にこうなったのでしょう。
エンジンブロックに来ている集合配線から,細い線がカムカバー上部に2本。その先端のケースからコードが1本ずつ。だからプラグコードは2本。
ケース下には直接プラグカバーが出ています。
要は,2本ずつ同時点火してるんですね。
プレマシーの場合は1番・4番シリンダーと2番・3番シリンダーが同時に爆発しているんです。
これならコードは2本ですむし,そのコードも短くてよい。とても合理的で,コストダウンの効果も大きいわけです。
今までは,プラグコードの交換はイグニッションコイルからディストリビュータまでのコードも交換していたわけです。
しかし,今度は集合配線でエンジン付近までコードが来ているわけで,ここは交換が出来ません。
途中まで細い線で来て,そこから太く変えても効果はあるのか・・・と疑問に感じながら,配線し終えました。この間わずか10分程度。
さて,乗ってみましょう。
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コード交換がこれだけって言うのは,DIY好きにはちょっと寂しい気もします。しかし,これだけでも効果は絶大! |
おやおや,これは思った以上に効果ありますぞ。
まず,吹き上がりがスムーズ。シフトチェンジ時のつながりが良くなったかな?と錯覚してしまうくらい,車速が滑らかにスーっとあがるようになった感じです。パワーよりもトルクを感じます。
プラグコードを交換しただけでこれだけの効果が上がるとは思いませんでした。
エチュードの時も,ファミリアもMX-6も他の点火系や吸気系とセットで変化を感じるくらいでしたからね。
さすが,オートエグゼ。というよりも,コードの径が交換前と後では倍半分ほど違います。これは変わって当然かもしれません。
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ちょっとわかりにくいか・・・。でも,純正はほんとに安っぽい感じがします。そりゃコストダウンは大事ですけど,すぐリークしてしまいそう・・・ |
そして特筆すべきは,高回転時。「プレマシーのココが素晴らしい」他のページでも述べておりますが,5000rpm以上は,ガサツもしくはただ回ってる感じと厳しいことを書いてしまいましたが,もう,その影はひそめてしまいました。
高回転まで,だいぶん気持ちよく回るようになりました。そして回れば回るほど,トルクもついてきている感じです。
相変わらず,6000rpmちょっとでシフトアップしてしまいますが,トップエンドでは,MX-6ほどではないにしろ,「ヤバさ」も感じるくらい気持ちよく回るようになりました。
たった2本のコードを交換するだけでこの違い。
オートエグゼのプラグコードは侮れませんよ。(2本だから価格の1万円と安い!MX-6は6本で3万円ですもんね・・・)