美保基地(鳥取県境港市)


鳥取県米子市から境市へ通じる431号線。この道路は美しい弓ヶ浜を横に見ながらのほぼ直線状態の片側2車線道路です。この途中に鳥取の航空自衛隊駐屯地の美保基地があります。この基地は米子空港に隣接しています。

ここにある航空機で有名なのは,C-1輸送機。迷彩のジェット輸送機で,鳥取らしく,因幡の白兎をデザインしたバッジが尾翼に描かれています。ほかにも練習機などがありますが,小松、厚木、各務ヶ原基地などのように派手な戦闘機は存在しません。

C-1輸送機の尾翼。

しかし,こんな美保基地も一般の人たちで年に1回活気づく日があります。もう,言うまでもありません。航空祭です。他の基地から,F-1,F-15Jなどがやってきて展示飛行をしたり,美保基地に駐屯されている皆さんの日頃の訓練の成果も発表されています。

そのアクションごとに,観客は感心し、興奮し,びっくりするのです。

そして、なんといっても、一番のアトラクションは,ブルーインパルスです。

以前,ブルーインパルスが,T-2練習機だった頃、美保基地(米子空港)の滑走路が短いため(?)に着陸することが出来ず,他の基地からやってきて,10~20分ほどの展示飛行で帰っていました。

しかし,機体がT-4練習機になり、米子空港の滑走路が延長されたことで,美保基地にも着陸してくれるようになったのです!航空祭当日,ブルーインパルスは朝から基地に待機しお客さんを迎えてくれます。これは,うれしかったです。

ブルーインパルス6機がお出迎えです。

そして,飛行前点検から離陸,展示飛行,着陸まで,たっぷり2時間くらいお客さんを楽しませてくれます。航空機に何の縁も無かったうちの相方もすっかりご満悦になってしまったほどです。

また,展示飛行の題目自体も,燃料に余裕が出来たためか,ほとんどフルメニューを見せてくれます。人は確かに多いですが,絶対的人数は他の有名な基地での航空祭より少ないですし,とても気軽に楽しめる航空祭なのではないかと思います。

おぉ、何でこんな事が出来る? ちょっと間違えば衝突です!すごい!

さらに,1999年航空祭から,ロック岩崎さんによる単発プロペラ機による曲芸飛行も見ることができるようになりました。これがまた楽しいし,すごい!飛行しながらエンジン切っちゃうんですよ!飛行機がきりもみ状態になっても無線でしゃべりまくっているんですよ!ちょっと聞ーた?おくさん!?ってな感じです。

今まで午前中の展示飛行から昼過ぎのブルーインパルスの展示飛行までの時間帯には,かなり待ち時間があり,間延びした状態でしたが、ロック岩崎さんの活躍により,かなり中身の濃い内容になりました。

現在は・・・不幸な事故によりロック岩崎さんは新天地にテイクオフされましたが、ブルーインパルスとともに、飛行機のすばらしさを教えてくれました。

とても小さい機体が基地上空を
ところせましと飛び回ります。
見ている人が目を回しそうです。

ちなみに、航空祭のもうひとつの楽しみは練習も見られることでしょうか。実は、私、子供が小学生になってから、本番を見に行けない状況になっています。運動会と重なってしまうのです。

しかし、それほどがっかりしませんでした。

なぜか、航空祭の前日くらいに事前練習をしてくれるのです。しかも、天候の問題がなければ、ほぼフルメニューで。

もちろん、基地内には入れませんし、出店でグッズを入手することも出来ませんが、そのかわり、基地のほとりでゆっくりと見ることが出来ます。

これはこれで、結構楽しい。

航空祭当日が一番良いのはもちろんですが、練習でもじゅうぶん見ごたえがあるんですよ。