初夏のヒカリモノツアー(鳥取県八東町/岩美町)
基本的に私は夏が苦手です。理由は「暑い」の一言に尽きます。
いくら海水浴が気持ちよくても,スイカがおいしくても,ビールがノドごしすっきりでも,あついんです。
天気予報で熱帯夜なんて表現されると,気がめいります。「どうやって寝ればいいんだ・・・」
おまけに,私,男のくせにエアコンが苦手です。
寝るときにエアコンをかけてしまったら,次の朝,頭が痛くて、身体がだるくて起きられません。
一人で車に乗るときはもちろん,「基本的に」窓全開で走ります。ま,冬でも窓開けて走るおばかさんなんですが・・・
こんな夏でも,暑さを忘れさせてくれる出来事があります。
鳥取の夏の夜はよく光るんです。
まず,八東町の新興寺付近の小川。ホタルが飛びます。
ちらほらと風流なものではありません。何十もの,まさに「大群」が,いっせいに点灯するんです。
いつも写真をとろうとしますが,うまく撮れません。新日本海新聞さんでは,気持ち悪いほどに光線が走っている写真が掲載されることがありますが,まさにあんな感じです。
山のヒカリモノを見た後は海のヒカリモノです。
岩美町に浦富海岸がありますが,その周辺にはたくさんの夜光虫がいます。
海岸ではなくて,波が静かなところにいます(湾内とか,港とか)。
(私がよく行くのは,浦富海岸西側の港。「静か〜に」行きます。)
そこで、ちょっと波を立ててみましょう。波が光って見えます。あまりしちゃいけないでしょうけど、ほんの少しものを水面に投げてみましょう。
水紋が光りながら広がっていきます。
なんとも神秘的です。私にとって,この体験は夏の暑さを忘れさせてくれるひとつです。
しかし,どちらも夜中でないと出ない上に,民家が近いということがあります。
地元の方々にはくれぐれも迷惑かけないように行動しましょう。
こういうものは静かに見るというのが風流ってもんですしね。
そのあとは,日本海を見渡せばどっからでも漁火が一列に並んでいます。とてもきれいですよ。漁火を見ながらする花火ってのも格別の楽しみかも。
あと,高台に上がってみる漁火も豪快です。手っ取り早いところでは,青谷町と浜村町の間の魚見台。ここから見る漁火は,まさしく3D状態です。海岸からは一列に見える漁火も,高いところから見たら,近いところや遠いところにあるんです。
さながら,大きい灯篭流しという感じです。