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山陰民具
(その三十五)
〜  睦月の骨董 最後の烏取藩主 池田慶徳(よしのり)公 書・和歌 三幅対  〜
『最後の烏取藩主 池田慶徳公 書・和歌 三幅対』
烏取藩最後の藩主池田慶徳は、御三家の一つである水戸藩主徳川斉昭の第五子として生まれた。
幕府の計らいで急逝した11代慶栄を継いで烏取藩主となるが、時幕末の動乱期とあって、尊擾派と保守派の対立など藩の舵敢りに相当苦労した様である。
しかし倒幕という時代の流れには抗しがたく、最後の将軍となった同年の弟徳川慶喜に対して大政奉還を勧告する事となる。明治2年には版籍を奉還し一時新政府に参画するが、廃藩置県後は政治から離れていった。
一行書・短冊・色紙を三幅対としたこの掛け軸はいかにも殿様らしい鷹揚な書きっぷりだが、因幡伯書国主の朱印も鮮やかで、金砂子を配した絶妙な表装によって美事な美術品に昇華されている。

二十一世紀になってから七回目の正月を迎えた。個人的には一年という時の流れが年々早くなって行く様な気もするが、倉吉という町全体でみれば、どうやらここでは他所より少しゆっくり時間が進んでいるらしい。
日常をこの町で過ごしていると気付かないのだが、都会から山陰民具を訪れる方々の多くがその事を盛んに言われる――「ゆったりと、静かで、いい町ですネー。」
赤瓦骨董市は二十一世紀より一年早く誕生し今春満八歳を迎えますが、そんな町で続いて来た事を肝に命じながら、新たなステップを目指したいと思っています。

くらよし発 夢あ一と
―暮らしの中の手工芸品展―
1/6(土)〜14(日) 赤瓦周辺が展示場となります!
赤瓦骨董市(1月)

とき 1月13〜14日(土・日)

ところ 倉吉白壁土蔵 赤瓦1号館

主 催  山 陰 民 具
(2007/01/14)
コラム :  「山陰民具」 倉吉市西岩倉町2196 田村幹夫
◎ −山陰民具− 骨董道 (バックナンバー)
≫ その壱 如月の骨董「倉吉きざみ天神」
≫ その弐 弥生の骨董「【菅楯彦】の紅梅」
≫ その参 卯月の骨董「唐草九曜星紋散らし 文庫硯」
≫ その四 皐月の骨董「切子ガラス電灯傘」
≫ その五 水無月の骨董「誓願寺旧蔵『鉦』」
≫ その六 文月の骨董「斎江製 罐子」
≫ その七 葉月の骨董「倉吉絣」
≫ その八 長月の骨董「無弟(長谷川富三郎)板画 『長谷の市』」
≫ その九 神無月の骨董「越中町『平岩自転車店』看板」
≫ その十 霜月の骨董「清水公照作 絵皿『花風走心』」
≫ その十壱 師走の骨董「山陰民具 梁組み」
≫ その十弐 睦月の骨董「南総里見八犬伝役者絵」
≫ その十参 如月の骨董「備後屋張り子 『鯛えびす』」
≫ その十四 弥生の骨董「土方稲嶺筆『孔明』図」
≫ その十五 卯月の骨董「因久山焼き 水指」
≫ その十六 皐月の骨董「三徳山 『元三大師』 厄除け護符」
≫ その十七 水無月の骨董「牛ノ戸焼 山水図大皿」
≫ その十八 文月の骨董「木綿筒描き屋台法被(子供用)」
≫ その十九 葉月の骨董「橋本独山筆 『満山雲煙』 水墨山水図」
≫ その二十 長月の骨董「上神焼き 玉伯花瓶」
≫ その二十一 神無月の骨董「女性諸芸図 筒描き夜具地」
≫ その二十二 霜月の骨董「因幡拵え(いなぱごしらえ) 短刀」
≫ その二十三 師走の骨董「無弟板画 夢の倉吉線倉吉駅」
≫ その二十四 睦月の骨董「伝 船上山出土 釈迦(?)石像」
≫ その二十五 如月の骨董「日置黙仙 『富嶽図』 画賛」
≫ その二十六 弥生の骨董「光格天皇御下賜品模 『白高麗花瓶』」
≫ その二十七 卯月の骨董「生田和孝作 『捻白釉瓶』」
≫ その二十八 水無月の骨董「烏取藩主池田家 家紋(丸に揚羽蝶)」
≫ その二十九 文月の骨董 「倉吉小僧 (京人形)」
≫ その三十 葉月の骨董 「土師器(はじき)丸底壺」
≫ その三十一 長月の骨董 「倉吉荒尾家九代目 荒尾世就(せつなり)和歌短冊」
≫ その三十二 神無月の骨董 「小椋繁治 油彩 中国風景」
≫ その三十三 霜月の骨董 「『はは』大書」
≫ その三十四 師走の骨董 「片山 楊谷筆『猛虎図』」
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