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お酒は二十歳になってから(山枡酒店)
Vol.19 お酒にまつわる助数詞、数字
タイトル見ても何のことやら、想像がつきませんかね?これから話す事は極あたりまえの事ですが、最近忘れ去られている事のような気がするので、敢えて書いてみたいと思います。

昔、お酒を瓶のまま、丸ごと買うなんてできない時代があったのをご存知だろうか?この時代はビールをケースで買う人なんてとても珍しいというような時代でした。ビールは瓶で、缶なぞ殆ど流通していませんでした。今のように、プラスッチックケースではなく、木箱に入れられたビールは、数本単位で配達されていました。自動車で配達なんて珍しく、大概自転車もしくは、バイクが利用され、前後に振り分けられる袋を肩に掛け、前に3本、後ろに3本なんてスタイルで運ばれていました。
お酒は、今でこそ復権していますが当たり前のように「量り売り」されていました。因みに、酒屋さんに持参する徳利の事を「貧乏徳利」といいます。

さて、ここから見事にあたりまえの事を書きます。が、どうも最近このあたりまえが当たり前でなくなってきているようなのです。
では…

例題;お酒1800mlは何と言いますか?  答え;一升
なにを、馬鹿なこと聞くのかって怒られそうですが、お酒の量り売りが少なくなり、瓶入りで買うようになると「1本」と数えられるようになり、その容量が1800mlであることさえ意識しないようになっているのも事実。パック酒が登場してからは「ワンパック」「一箱」なんていうようにもなりました。一箱なんて、昔なら10本(木箱入り)のことですし、今でも6本(プラスチックケース入り)の事なのです。また、さらにパック酒には(一部、開店祝いなどの二升五合入りの瓶入りもありますが)大容量が出現し、酒の単位がわけのわからないことになっています。

Q1.二升五合はどう読みますか? A;にしょうごんごう(にしょうごごう)
Q2.一合は何mlですか?      A;180ml

つまり、十合で一升となるのです。二升五合の酒はこの一升の「升(ます)」の単位が2と五合=半升ありますから、二升五合は「升升半升」つまり「益々繁盛」と読めるわけです。

Q3.一合の十分の一は何と言いますか? A;一勺(いっしゃく)
一勺は180mlの十分の一って事になりますから18mlです。量り売りの頃、「三合五勺下さい」なんてあったものですよ。ミリリットルに言い換えると、630mlという事になりますね。

Q4.一升瓶100本分で何と言いますか? A;一石(いっこく)
蔵の規模を表すのに使われることが多いです。
千石蔵ということは100×1,000=10万本のお酒を生産しているということになります。大きな酒蔵を表す言葉で万石蔵という言い方がありますが、それは一万石以上を指します。最低でも100×10,000=100万本のお酒を生産しているという意味です。地方の蔵の場合は、数百石というのが多いです。

Q5.一升より小さい瓶のお酒は何ミリはいってますか?
A;これは、小ささにもよりますが、多くは、一つ小さくて 720ml(=四合瓶)

昔は五合瓶=900mlが多かったのですが、今は四合瓶が主流です。
ワイン(外国産)と勘違いされて小さな瓶は750mlだと思ってらしゃる方も多いのですが、間違いですよ。国産ワインはこの720mlの場合が多いですので、ここも注意してください。

Q6.上棟祝とかで、膳につける小さな瓶は何ミリ入りでしょう?
A;300mlです。昔は二合瓶入りが主流だったので、「二合瓶」と言ったものですが、現在は二合(=360ml)入ってはいません。

300ml入りになって、業界では「3デシ」という事が多いです。300ml=3dlだからこう言うのです。因みにデシリットルはフランス語です。

どうです?全部簡単にわかりましたか?
日本で暮らすには日本語ができないと思うように行動できません。同じように酒を表す数字も理解していないと、思った買い物が出来ない事もありますので、老婆心ながら、お伝えしてみました。
(2005/07/30)
コラム :  「(有)山枡酒店」 倉吉市新陽町11−2
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