心よみがえれ                 2003.10.24

「心よみがえれ」という”かっぱのげんさん”と呼ばれている山内満豊さんの本を読んだ。

 “かっぱのげんさん”は、徳島県日和佐町で自然の中の遊び場「ほたる村」を運営している。その村にやってくる子供たちとの触れ合いをつづったものが「心よみがえれ」として本になって出版されたものである。
 
 36年間、トラック運転手としてハンドルを握っていた山内さんは1991年、脳こうそくで倒れた。その年、療養のため美しい海や川など豊かな自然に恵まれた日和佐町に移り住んだ。93年、この素晴らしい自然を多くの子供たちに知ってもらおうと、近くの山中でほたる村を始めた。今では宿泊用のログハウスも備え、幼稚園の遠足や親子連れなどが自然体験を求めて年間1万人近くが訪れるようになったそうであう。

 げんさんの「ほたる本」は、村での子供たちとの交流を中心に書かれていて、いろいろな人との交流や出逢いを通した話が載っている。子供たちはトラクターが引くリヤカーに乗って、村の名前の由来にもなった蛍の乱舞を眺めに行たっり、清流でテナガエビを捕ったり、庭でサクランボを採ったりしている。子供たちは、テレビもゲームもない山の中で、笑顔を輝かせている。

 げんさんとって、村で無邪気に楽しむ子供たちがいる一方で、心を痛めることもある。
 それは、「心の悩み」を抱えてやって来る子供たちも多いことだ。げんさんの指導で、手作りのさおで魚を釣る感動を体験したり、チェーンソーで手作りの家を建てた子供たちのエピソードも紹介している。
 そんな体験を通して自信を深め、笑顔を取り戻した子供たちとの間には信頼関係が生まれたという。
「子供の心を癒やすのは豊かな自然だけでなく、人と人との信頼関係が大切。」
子育てに心を悩ます親や教師の人たちにも読んでもらえれば」と山内さんは話している。

そんな私もこの本とであって、げんさんのような生き方がしたいと思った。げんさんのような大きな温かい気持ちの「ほたる村」を作りたいと思った。
人が人として素直な気持ちで、本当に大切なものを求めて生きていくことの大切さを感じたし、そのために自分自身で何ができるかを少しずつでも考えて蓄えておきたいと思った。

私も、ぜひ一度げんさんおいるほたる村を訪ねてみたい。


「心よみがえれ」 山内満豊著 かもがわ出版 1500円